結婚式の文化に、
「呼ばぬ失礼」という言葉があります。
以前、秋田に住む同業の知人も同じことを言っておりました。
広くゲストをお招きする山形県民には無縁の言葉でしたが、
昨今進む少人数化の結婚式においては、少々考えさせられる
言葉となりました。
また、新年度、新学期にともなう人事異動の時期にも、
この言葉には悩まされます。
両家の招待客をバランスよく調整することは、よく言われます。
親族、職場関係、友人関係などのバランスも大事です。
時々、
「新婦側の方が、人数多くなりそうなんです。良いでしょうか?」と
ご質問を受けます。
「良いでしょうか?」という問いですので、私の答えは「良い」です。
そもそも、親戚の人数も違うでしょうし、
それぞれの関わり、職場の規模、部署の規模、友人の数なども
違うことでしょう。
新郎、新婦様におかれても、ご兄弟姉妹がいる、一人っ子だ、
によっても、お招きする規模は変わるはずです。
予算のことを考えて少人数の結婚式にこだわる節もありますが、
実際は少人数よりも、大勢のゲストを招待した披露宴の方が
最終的な負担が少なくなることもあります。
単純に、少人数=安く済む、ということではなく、
正しくは、内容によって高くなったり安くなったりする、
というのが正解です。
ともあれ、
過度なご祝儀目当てはできませんが、
あとから、『招待すればよかった・・・』と、後悔がないよう
ゲストをお招きしたいところです。
冒頭の言葉は、「呼ばぬ失礼はあっても呼ぶ失礼はない」という謂れが
正式です。
つまりは、ゲストの多くは、「せめて声くらい掛けてもらっても・・・」
と思っているようです。反面、「呼ばれたら行がんなね」時代ではなくなり
つつあるのも、さびしいような気がします。
職場の上司、遠方の友人や親戚、小さいお子様がいる友人、妊婦さん、
ずっと疎遠で、でも会いたい友人等など、招待に迷うゲストは、
多くいらっしゃることと思います。
特に気を付けたいのは、職場の上司への報告です。
噂が噂を呼び、正式な報告の前に上司が知っていた、あるいは、
上司から先に言われた、というのは少々気まずいことです。
たとえ、ご招待しない、と決めたとしても報告は大事にして
欲しいと思います。
お二人の、公私にわたるこれからのお付き合いに支障が出ないよう、
ゲスト選びの時間は、大事に大事にお過ごしください。
お二人をこれまで支えてくれた方々は、立場はどうあれ、きっと
ご招待を楽しみにしています。
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笑って、泣いて、手をつなごう
山形の結婚式は パレスグランデール
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