おふたりとの打合せの中で私が一番大切にしている時間
それは「ふたりの話」を聞くことです。
出会った時のこと、職場の話、家族の話、気が付くと二時間以上話していることもあります。
先日、お父さんのことが大好きな新婦様がいらっしゃいました。
家族旅行でいろんなところに連れて行ってくれたことや反抗期の時のこと、
結婚の報告をした時など、たくさんお話してくださいました。
「家族の中でも、お父さんが一番好きです。すごく優しくて、面白くて、なんでも相談しちゃいます。
手紙読むの、お父さんの所だけ長くなっちゃうかも!」
大切な人へ想いを伝えることに、時間を気にする必要はありません。
これまでの想いをきちんと言葉にしてくださいと伝えました。
結婚式当日、4枚の新婦様の手紙の1枚半はお父様へ。
「お父さんのおかげで、大切な人と巡り合えました。お父さんみたいにいつも優しくて、
時には厳しくて、笑顔が素敵な人です。お父さんとお母さんみたいに温かい家族を築いていきます。」
結婚式が終わり、ご自宅にご挨拶に行った際、ぼそっと一言。
「娘は私を父にしてくれました」
幼い頃にお父様が他界し、母子家庭で【父の姿】を知らずに育った新婦のお父様。
「どう接すればいいのか分かんなくてね。父親って何すればいいのか。
ちゃんと父の役割をできていたのか不安だったよ。でも、あんなふうに言ってくれて、
私は娘の父親になれたんですね。」
この結婚式はふたりのためだけではなく、親御様のためでもありました。
今まで気づくことのなかった気持ちに気づくことのできる時間が結婚式にはあります。
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笑って、泣いて、手をつなごう
山形の結婚式は パレスグランデール
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