毎年、この時期に書いていることです。
クリスマスを前に、身近なところにも、
街中にも、多くの「灯(あかり)」を見ることが
できます。
当館も9月に外観をリニューアルし、日中とはまた
趣を異にするエレガントな夜の風景をつくっております。
長年不可能だった青色発光ダイオード(LED)の
開発に成功、量産技術を開発し世界で初めて製品化した
日本人3名のノーベル物理学賞の受賞は、2年前の話に
なります。
ロウソクの灯、LEDの灯それぞれが、私たちの生活において
大きく役立っていることは言うまでもありませんが、
前者には、後者に無い役目、意味があることを、
1組の結婚式を機に、学ぶことができました。
昨今の結婚式では、「キャンドルサービス」を行なうカップルが
激減。理由は、「古くさい」「ただ回るだけだから」等など。
キャンドルサービスの意味は、次回改めて触れますので、
きっと一考の余地があることに気づくと思います。
思えば私たち人間は、喜びや悼みに際し
必ずロウソクを灯しています。
調べてみると世界中の殆んどの宗教は、ロウソクの灯のもとで、
心からの祈りを捧げていることも分かります。
仏教上ロウソクを供える(灯す)ことは、その炎で周囲の汚れを
清め、魔を除き、煩悩から抜け出すために光を当てる意味がある
のだそうです。
なるほど、
電気のON、OFFで点灯されるLEDの灯には、ロウソクの灯の
ような意味を見出すことは、ちょっと難しく思います。
9.11や3.11において、世界中の人が無数のロウソクを捧げて
祈る光景がありました。世界中の人々の心の中には、場所は違えども
同じ感情、考えが宿っているからだと思いますし、それは、宗教の
枠を遥かに超えて、人として自然な心、行為なのだと思います。
慶事、仏事に関わらず、「祈り」「願い」のもとで、
ロウソクに火を灯すことは、とても荘厳で、炎のゆらぎや
温もりのなかで、人と人との巡り会いの不思議さをも
感じることができる、素敵な時間です。
皆さんでしたら、どんな想いで灯しますか?
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笑って、泣いて、手をつなごう
山形の結婚式は パレスグランデール
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