前回に続いて、「キャンドル」について触れたいと思います。
よくご存知の「キャンドルサービス」は、
最近ですと「古い」演出の括りに入ってくるそうです。
某情報誌の「やりたい演出ランキング」でも、トップ10からは
外れてしまっております。
「入ってくるそうです」と言うと、何か他人事のようですが、
私自身は「古い」とは思っておらず、今の時代だからこそ
大切にしたい演出のひとつであると思っています。
新郎新婦がトーチを手にテーブルを回り、テーブル上のキャンドルに
火を灯して回る演出で、効率よく各テーブルにご挨拶回りができる・・・
という意味付けだけでは、かなり可哀そうです。
欧米では、キャンドルを灯すと、そこに天使が舞い降り幸せになれる、
という言い伝えがあることは有名な話です。
また、火は古くから神の遣いとして尊ばれ、その火をそっと吹き消すことで
願い事を叶え封じ込めるといった意味があるといわれますから、そのような
意味から、「キャンドルリレー」をして皆に灯ったところで吹き消す、という
演出が生まれています。
先に述べた、効率よく各テーブルにご挨拶回りができる、という意味は
もちろんありますが、この尊い灯火は、実は二人のために参列していただいた
ゲストの方々の幸せを願って灯されるものです。
火によって人間は発達・進化しました。そこに集落が生まれ、家庭が
生まれました。
火は、人間の生活そのもの、家庭を表すと言っても良いのではないでしょうか。
と考えると、家族や繋がりを大事にしたいと願う「今の結婚式」の在り方に
合致することになります。
さらにキャンドルサービスは、
会場を暗くする事で静寂を生み、その灯の揺らぎが寛ぎや温かさを生み、
後に続く新婦の手紙、花束贈呈、新郎挨拶のための最高のステージを
整えますから、最高のラストシーンには欠くことが演出であることが
わかります。
ぜひキャンドルサービスの意味を、
私たちに問うてみてください。また新しい、ふたりらしい意味付けのある
すてきなシーンが生まれるかも知れません。
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笑って、泣いて、手をつなごう
山形の結婚式は パレスグランデール
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