「餞(はなむけ)」の「はな」とは、何の、誰の鼻でしょうか?
まず、「餞(はなむけ)」を辞書で調べると、
「旅立ちや門出を祝い、行く人に金品・詩歌などを贈ること。
また、その贈り物。言葉。」という意が出ます。
結婚式においては、祝辞や友人のスピーチ、記念品(結婚祝い品)が該当します。
そして、結婚式には欠かせないアイテム『引出物』は、
平安時代中期頃からの風習で、宴の席で客人をもてなすために、
豪華な贈り物や『馬』を庭に引き出して贈った(お土産にした)ことに
由来する説が一般的です。
さらに、後の時代には、『馬』の代わりに「馬代(ウマシロ・バダイ)」として
金品を贈るようになり、現在では宴(特に酒宴)の御膳に添えて贈る物品、
お土産物を指すようになりました。
冒頭の問いの答えは、お察しのとおり『馬』の鼻です。
その昔、遠くに旅立つ人に、道中の安全を祈って、『馬』の鼻先を行き先に
向けたことから「馬のはなむけ」という言葉が生まれたのだそうです。
『馬』は、古くから人によって重用され、様々な助けを担いました。
産業革命より前の時代、馬なしには語れないことが多く存在します。
農作業では、人間以上の力を使って地を耕す手助けをし、
遊牧民達においては馬の乳も重要な食料、栄養であったと聞きます。
馬車をはじめとした運搬も、人間よりも早く、大量に物資を
運ぶことを可能としました。
騎兵は、日本でも、世界を見ても、
近代までその機動力を活かして戦う忠実な相棒でした。
結婚式での「はなむけの言葉」は、その二人の未来に向けられた、
幸せを願って向けられる語りです。
「引出物」は、お二人が、ゲスト一人ひとりの顔を想って
選ぶものです。
『馬』には、結婚式と大いに関わりのある、
大切な意味が隠れていました。
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笑って、泣いて、手をつなごう
山形の結婚式は パレスグランデール
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