「けっこん おめでとうぅ！」

と大きな声で祝福してくれた

3歳の君には大きすぎる花束

お返しにあげたプレゼントの中身が気になってしょうがない

初めて甥っ子が出来た

初めておじになった

結婚しなければ出会うこともなかった

 

妻は４人姉妹

母は３人姉妹

義母も３人姉妹

そう 女性が多い私の家族

だから 君と遊ぶときはとても嬉しいし楽しい

勝手ながら年の差兄弟のように思ってしまう

なぜか「カミジョウ先輩！」と呼び始めた君

人生以外先輩であるはずのない私を

中１の新入生が尊敬してやまない中３の先輩を呼ぶように「先輩」と呼び始めた

 

あれから９年

２０１５年 正月

今年中学生になる君に久しぶりに会った

 

ずいぶん背がのびた

声が変わってた 大人ヴォイスだ

「先輩」なんて呼ばない ちょっと低くなった声で 「トモヒロ君」だ

腕相撲したら負けそうだから勝負を挑まなかった

手の平を合わせてみるとその大きさに驚いた

あの時の花束を今持ったら小さすぎるだろう

 

なぜか いつか君が結婚式を挙げる時をイメージした

誰よりも大きな声でおめでとうと言いたい

君からもらったおめでとうに負けないくらい

新郎新婦へおじさん花束贈呈なんてシーンを勝手につくったらごめんなさい

新郎友人の余興に混ざって盛り上がって二次会のネタになったらごめんなさい

感謝のシーンで「よっ！ガンバレよっ！」って言ったらごめんなさい

それぐらい嬉しくなる自分自身が容易に想像できる

その喜びを遥かに超えて嬉しいのは君を育ててきた家族だ

親のありがたさに気付くことが人生でしばしばある

そのひとつに結婚式があると思う

 

「正月早々 説教っすか！？先輩！！」

なんて将来このブログを見た君に言われそうだからこのへんで。

 

「結婚式はいいぞぉ」

 

新郎OBとして

おじとして

先輩として

ウェディングプランナーとして

心から思います

 

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